VCO 試作の続きです。前回は、バッファの影響を調べましたが、今回はコンパレータを変えてみます。
基準にしている発振回路はこちら
こんどは、コンパレータを、Moog 921 に近いものにしてみました。
トランジスタ2個で構成されているシュミットトリガです。
同時に複数のパラメータを変えるのは本当は良くないのですが、スイッチまわりの抵抗も小さくなっています。
音は…
コンデンサ 0.01uF で比較してみました。
これが基準回路の音
こちらがコンパレータを921っぽくしたもの
…どうでしょうか?921のほうがなんとなくほんわかしていませんか?気のせいかもしれませんが。あと、第一印象として、最初聞いたときに、「あーこれ VCO-1 の音と似てるかも」と思いました。
実はこの2波形、スペクトログラムにかけると、違いが出ます。Doepher のは「ぴたっ」とほとんどまったくぶれないんですが、921のはほんの少し揺らぎます。
それで、ちょっと気になって、C を 0.001uF に差し替えてみました。
0.001uF版921コンパレータ
これはもうはっきり違います。ジッタが入り込んでます。この音は私はちょっと嫌いです。
さて、コンパレータの選定ですが、これフィルタにかけて曲を弾いてみないとどっちが良いか結局のところ良くわかりません。フィルタにかけたら違いが消えてしまうような気もしますし。
ということで、ここは DIY の良さを生かして、どうせ2基作るんだし、両方作っちゃおう、と思います。
ここまでの結論
コンパレータは Doepher タイプと 921 タイプと両方使う。
C は前の結論を翻して、0.01uF を使う。
ああ、面白かった。
(なんと)続く
私の場合、聞き比べやり出すと、優柔不断病が出て、結論を出せず疲れてやめるってパターンです。
二つとも作るって、決められない私には眼からウロコでした(笑
私は、細部を気にしすぎ病が出てます :-)