月別アーカイブ: 2006年2月

電源を疑ってみる

ここまでの製作で、ずっと気になってきたことが一つあります。NG, VCA, VCF と、ひとまず動いた、音を通すモジュールがことごとくハムを拾っていることです。全モジュールが問題というと、ここはやはり電源の品質を疑いたくなります。電源がどれぐらいハムに寄与しているか、切り分けてみることにしました。ちなみに使っているのは、7812, 7906 を使った普通の安定化電源です。

【使ったもの】
– ノイズジェネレータ(ハム発生器)
– 電池 (きれいな電源発生用)
– いつも使っている電源装置
– オーディオアンプ

【切り分け方法】
以下の組み合わせで、ノイズジェネレータを鳴らしてみる
1. 電池 + NG
2. 電池 + NG, 近くで電源装置を使う
3. 電源装置 + NG

【結果】
1. 小 2. 小 3. 大

【考察】
– 電源装置の出力に微弱なリップルが乗っていると考えられる。
– 電磁誘導の影響はほとんどない。
– 電池を使ったハムは小であってゼロではないから、NG の設計・配線自体もあまりよくない。

【今後の方針】
– 電源装置は早いうちに作り直す。少なくとも、拾ったテレビから抜いたケミコンは、20年前の製作当時から年代ものだったので、もう使わないほうが良いだろう。
– 電源からのリップルを評価する方法を考える。(オシロスコープで十分?)
– ノイズジェネレータのハム対策も必要。以前復活時に多少は改善させたが、まだ不十分。

以上、なんだか学生実験のリポートみたいです。

VCF 基板復活断念

さて、楽しみにしていた VCF にやっと電気を通してみました。

vcf-board.jpg

基板を見るとなんとなくわかるように、ダイオードラダー方式です。

基板が使える程度に回路を読んでみましたが、2SC1222 のピン配置がデータシートのものとなんとなく違うような…なぜかオーディオ入力端子がない…いったいどこにつなげば動くのだ…という風に意外と苦労しました。で、まだ完全には読んでいないので回路図はいずれアップロードします(なんて、VCAもそう書いて放置していますが)。

さあ、入力端子も大体当たりをつけて、電源投入!するも、うんともすんともいいません。おかしいな、と、トリマなど回したりあれこれいじっているうちに、何とか音は出るようになりました。いちおう CV でカットオフ周波数も変えられるようです。ですが、大変不安定です。レゾナンスをかけるとものすごい振幅で発振しますし、カットオフ周波数によって、出力レベルが大きく変動しています。また、CV を動かすと一時的に音が途切れたりします。とんでもないレベルのハムも拾っています。

もともと回路の出来が悪かったのか、どこかの部品が経年変化でやられてしまっているのかまだわかりませんが(おそらく前者のような気がします)、どちらにしてもこれをまともに動かすのは相当てこずりそうです。この基板を直すのもまた楽しいはずですが、こりゃ作り直したほうが早そうです。この VCF は腕が上がってから直してエフェクターか何かに再利用することにします。(デンキパーカッションとかどうかなー?)

VCF の試作にブレッドボードを使う必要があるので、今ボードを占拠しているキーボード回路をいいかげん作らなくては。

次のチマチマは

仕事でくたびれちゃって回路には触る元気がない平日には、ほんの少し単純作業をちまちま進めるのが結構好きです。今まではメインパネル製作だったのですが、大体完了してしまいました。次に気になるの鍵盤です。もともと捨ててあった鍵盤なのできれいではなかったのですが、さらに年月を重ねて、汚れがへばりついて表面がざらざらしています。タミヤのプラスチックコンパウンドで磨いたら真っ白になりました。

keys.jpg

磨く前後で、写真にもはっきり出るほど違いが出ました。気持ちいいです。

鍵盤は3オクターブ37個あるので、一日1個みがいても1ヶ月以上かかります。ま、のんびりのんびり。

モジュール相互接続開始

モジュール同士をつなぎ始めました。手始めに EG と VCA とキーボード。

eg-vca.jpg

キーボード回路はまだブレッドボードの上です。VCO はまだ動作確認していないので、音源はとりあえずオシロスコープのcal信号を使ってます。

キーボード回路の設計時に、チャタリングキャンセラを入れるか迷ったのですが、つないでみて必要とわかりました。(ないとガリガリうるさいこと)

ということで、キーボード回路設計を若干変更しました。
cv-dual3.png

あと、久々に本家ホームページを更新、全体の構成が見えるようにしました。