月別アーカイブ: 2020年2月

AVRISP mkII を使ってコマンドラインからプログラムする

アトメルの AVR プログラマ AVRISP mkII はもう販売終了していますが、デバイスにさっと書き込むにはやはり大変便利、いまだに愛用しています。でも AtmelStudio 経由で書き込むとウィンドウを開けたり閉じたりしなくてはならず繰り返しプログラミングするときには面倒です。コマンドラインからのプログラミングには Avrdude を使うことが多いですが、このソフトは AVRISP mkII で使われているドライバとうまく通信ができないようで、よっく探すと AVRISP のドライバをハックして無理やり書き込むこともできるようですが、それはちょっと危なっかしい。目的は avrdude を使うことではなくコマンドラインから書き込むことなので、違う方法を探しました。AVRISP mkII はアトメルのものなので Atmel Studio のパッケージの中に何らかのツールがあるはず、と探してみたらありました。atprogram というツールらしいです。以下は使い方のメモです。

PATH 環境変数への登録

C:\Program Files (x86)\Atmel\Studio\7.0\atbackend あたりにあるのでここを環境変数 PATH に登録します。

デバイスへの接続チェック

プログラマを使うときまずするのがデバイスときちんと通信できるかのチェックですが、以下のコマンドを使います

$ atprogram -t avrispmk2 -i isp -d atmega168 info --signature
Firmware check OK
0x001e9406

–signature オプションを省くとフューズなどもっと詳しい情報が出ます。でもフューズをもっと手っ取り早く読むには

$ atprogram -t avrispmk2 -i isp -d atmega168 read --fuses --format hex
Firmware check OK
dfdeff

デバイスへのファームウェア書き込み

以下が例です

$ atprogram -t avrispmk2 -i isp -d atmega168 program -c -fl -f dr-110.elf --format elf --verify
 Firmware check OK
 Programming and verification completed successfully.

ビルドしたイメージのサイズの表示

avr-size コマンドを使います

$ avr-size -C --mcu atmega88 dr-110.elf
AVR Memory Usage
----------------
Device: atmega88

Program:    2468 bytes (30.1% Full)
(.text + .data + .bootloader)

Data:         76 bytes (7.4% Full)
(.data + .bss + .noinit)

Windows 10 の設定

日本から持ってきた ThinkPad 200、10年ぐらい直し直し使っていましたが電源まわりの故障が起きてしまいそろそろ寿命のようで新しい PC を購入しました。Windows 機を新調すると大変な量の設定が必要で毎度辟易しますが、その分できることも多いので我慢のしどころです。

設定事項のひとつひとつは検索をするとたいてい解決しますが数が多いので毎回おのおのを検索するのは時間食いです。過去にやったことを繰り返すにはこのブログにメモを入れておくのが一番効果的とだんだんわかってきました。ということで、この記事には、Windows の設定方法が集めてあります。

JIS 配列キーボードを US 配列キーボードとして使う

106 キーボードを 101 キーマップで使うわけです。以前はレジストリを編集しなくてはならなくてちょっと嫌でしたが、Windows 10 では設定の変更だけでいけます。以下作業メモから

Go to Settings -> Time & Language -> Language -> “Choose an input method to always use as default” -> “Override for default input method”

Then change the selection to “English” from “Use language list”

Inconsolata フォントをインストールする

Inconsolata ページ: https://www.levien.com/type/myfonts/inconsolata.html
フォントの入手先: https://github.com/google/fonts/tree/master/ofl/inconsolata

フォントのインストール方法:

  1. フォント ttf ファイルをダウンロードする
  2. 右クリック→Install
  3. Windows 検索ウィンドウで fonts とタイプすると設定されたフォントが確認できる

参考: https://www.groovypost.com/howto/install-fonts-windows-10/

Sonar をインストールする

Sonar で古いプロジェクトやプラグインを使っているのですがそれらが動くようにするには色々設定が必要です。

32 bit か 64 bit か?

プラグインが 32 bit なので 32 bit 版の Sonar をインストールしたほうが簡単です。 64 bit 版をインストールすると何もしなければプラグインが動きません。

日本語 Sonar を英語 Windows で使う

英語版 Windows で日本語のアプリを使う方法は 鍋CADが英語モードの WINDOWS 10 で文字化けしてしまう に一度書いたのですが、日本語 Sonar はこれだけではまだ十分でなく、

Control Panel > Clock, Language, and Region を呼び出した後、Region > Change location > Administrative タブ > Change system locale… > Current system locale: Japanese > OK

ここまでは一緒ですが、ここからさらに、”Beta: Use Unicode UTF-8 for worldwide language support” チェックボックスにチェックを入れます。それでもまだ多少の文字化けをしますが使える範囲内です。

Proteus VX プラグインのインストール

Proteus VX は Windows XP 向けに開発されていて、32 bit の設定でインストールするだけでは動きません。コンパチブルバージョンを変えないといけません。インストールされた Proteus VX の実行ファイルを探し (私の環境では C:\Program Files (x86)\Creative Professional\Proteus VX\ProteusVX.exe)、右クリック -> Properties -> Compatibility タブ -> Compatibility mode に行き、”Run this program in compatibility mode for” をチェックし、バージョンは “Windows XP (Service Pack 3)” を選びます。今回はこれで動作しました。

こんなに古いプラグインがまだ動くのはありがたいことです。でも誤動作も頻繁に見かけます。E-mu ブランドはついになくなってしまったようで、今後 Proteus が再リリースされる可能性はだいぶん低いのだと思います。残念です。

USB コネクタソケットのシールドはどこにつなぐ?

MIDI USB の実験のために USB コネクタの配線を始めるところですが、まず最初の疑問、「ソケットのシールドはどこにつないだら良い?」 GND に落とすんでしょうか?別のことをするんでしょうか? GND に落とすと色々悪いことが起きそうな予感がします。

Stack Exchange に 参考になるスレッドがありました

たくさん記述がありますが、要するに GND に落としてはいけなくて、どこにもつながないか装置のアースにつなぐのが良いようです。今のプロジェクトでは前者です。

上記のスレッドは長いですが、内容は面白く読む価値はあります。