Moog Music 社製?
モジュラーシンセを触っていると、パッチの分岐が欲しくなることが頻繁にあります。
これそのものは、すぐ壊れそうで実用性は?ですけれども良いアイデアですね。
Moog Music 社製?
モジュラーシンセを触っていると、パッチの分岐が欲しくなることが頻繁にあります。
これそのものは、すぐ壊れそうで実用性は?ですけれども良いアイデアですね。
今年少しはがんばったかもしれない Gan に、サンタさんからのプレゼントがきました。
ですが、日ごろの行いが悪かったので、故障品です。
というか、五体満足品なんて、とてもじゃないけど買えねぇとサンタさん(=me)がおっしゃってます。
到着したプレゼントは、うーん、ちゃんと直るんだろうか、と不安になるほどの一品でありました。気長にがんばります。
シンセサイザーの話題と全然関係ないのですが、synth-diy メーリングリストより
トランジスタロジックだけで構成された完全ディスクリートのディジタル時計キットです。いや、すごいです。
実は中学生の頃、似たようなノリでゲート回路だけで組んだディジタル時計をシャレで設計したことあります。でも、ノートにかきつけただけで終わってしまったなあ。あと、これよりずっと大規模でした。この時計のロジックはかなり設計センス良いのではないかと想像してます。
こんなもん、極小のチップでさくっと作れてしまうのに、メーリングリストでも、「なぜ?」というつっこみが多数出てましたが、それはねー、やっぱし、「太くて厚いから」なんじゃないでしょうか。
そして、ML 内のつっこみで、もっとすさまじいブツが紹介されていました。いやはや。
ちょっと古めですが、MAKE: Blog に SX-150 の改造記事が載りました
http://blog.makezine.com/archive/2008/12/how_to_sx150_button_mod.html
ボタンつけ改造
MAKE ファンとしては、かなりうれしいのであります。
プリント基板 CAD は、Eagle を使っています。
Eagleは、100mm x 80mm のサイズまでの、非商用利用という制限つきでフリーなのが大変よろしいのですが、いよいよ、この制限に引っかかる場面が増えてまいりました。
そろそろ有料版への移行が必要そうです。
ここで問題になるのが、どのライセンスを買うかということ
値段に応じて段階的に制限が外れるのですが、完全に制限を外すと 20万円近くします。
こういうのはたいてい、最終的には完全版が必要になるのも、CADとしては格安なのも理解していますが、絶対値として勇気の要る値段です。
さてどうしたものか。
初めて本格的なデジタルな作り物をやってます。
なんだかんだで膨れ上がって、基板四枚規模になってしまいました。
線が細かくて、なにやらとてもデジタルな雰囲気が漂っています。
これらの基板、パタンを起こすのに一番かかったもので、5時間でしたが、両面基板を前提にすると、10秒ほどでCADが自動ルーティングしてくれます(片面だと自動ルーティングはまず成功しません)。ただし、今度は via のパタンが細かすぎて、手で作るのは恐ろしく大変になってしまいます。
しかし、5時間の短縮は、劇的です。作るのが難しいのは、基板製作サービスを利用すればよいわけですから、特にディジタルものでは、基板は外注するほうが現実的かもしれないですね。
デイブ・スミス
シーケンシャル・サーキット社の設立者で、あの Prophet-5 の設計者です。
Prophet-5, Pro-One, Prophet-600, Evolver, Prophet ’08 というようなシンセを設計してます。他にも、Yamaha SY22、Korg Wavestation も設計しているそうですが、残念ながら音を聞いたことがありません。
彼の設計したシンセは、一貫して独特の「りりしい」音がします。ものすごくいい感じです。
でも、彼のシンセの設計は、実に「普通」なのです。回路図を見ても、奇をてらったようなところは全くありません。たいていの場合、「ほとんどデータシートの推奨回路どおり」です。これでどうやって、あの非凡な、しかも一貫して方向性のある音作りがなされているのか、いつも不思議でなりません。
そして、最近まで知らなかったのですが、彼は MIDI 規格の設計にも関わっているそうです。
MIDI規格ができたのは1982年、今でも、音楽データのインタフェースとして普通に使われています。単一のインタフェース規格が25年間も使われ続ける、ということは、そうたくさんはありません。非常に優れた規格なのだと思います。
MIDIの仕様を見ると、なるほどと思います。理解しやすく、また非力なプロセッサでも難なく処理できるように、オーバーヘッドが小さくできています。MIDI の仕様もまたとても「普通」なのです。ここも、なにかデイブ・スミスのにおいがします。
世の中に「普通」で「平凡」なものはたくさんあります。でも、「普通」で「非凡」なものは、そうはないと思うのです。きっとただ普通なのではなく、どこかに魔法があるのだと思います。どこなのか私にはさっぱり分かりません。
そんなことを考えながら Prophet-5 の回路図を読んだりしている近頃です。
シンセを作るとき、音の通り道にあるオペアンプを変えると、音の性格が変わります。Analog2.0 は、そういうことをテストするのにとても便利なプラットフォームで、時々気まぐれでオペアンプを差し替えたりして遊んでいます。Analog2.0 の初期試作では、全て TL072 が使われていましたが、あまり気に入らず、NJM4580 -> NJM5532 がメインと変遷していました。大分良くなりましたが、どうもなにか納得が行かず。昨日、ちょっとした問題回避のため、VCA の出力段だけ NJM4558 に差し替えてみました。そういえば、何故か使ったことがないな、と思いつつ、やってみたのですが、これが、良いのです。音の良し悪しは好みで言うしかありませんが、これは、かなり私の好みにぴったりです。音を言葉で言うのは難しいですが、輪郭がはっきりして、粘り気がついた感じです。
4558 は、あまりによくありすぎて、逆に試すのを忘れていたのでした。シアワセは目の前にあった、というお話。
それにしても、オペアンプ、奥が深いです。あなどれない。