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ノイズ源トランジスタの評価その3
トランジスタの試聴結果の計算方法を変えてみました。 新しい方法では、以下のようにスコアを計算します。得られた数値は「勝率」になります。 「良い」と判断されたら1点とする。 「良い」と判断されなかったら0点とする。 平均点…
アナログ式のノイズジェネレータは、トランジスタの EB 間に耐圧 (Vebo) を超える逆方向電圧をかけ、その結果生じるツェナー電流の交流成分を増幅する方式が一般的です。Analog2.0 のノイズジェネレータもその方式を使っています(こんな回路です)。
このノイズ源としてどんなバイポーラトランジスタを使ってもたいていノイズは発生するのですが、聴いた感じの良し悪しは、型番によってけっこう違います。良いノイズ源として有名なのは 2SC828A ですが、とっくに廃止されていて今やレア部品です。そのため Analog2.0 では、設計当時の現行品で評判が良かった 2SC3311 を推奨しています。しかしこのトランジスタもついに廃止になり入手できなくなりました。以前からやらねばと思いつつ先延ばしにしていた後継トランジスタ探しを始めなくてはなりません。
ノイズ源トランジスタの候補について以前の記事に書いたのですが、
https://gaje.jp/2014/01/14/2915/
廃止品となってしまった 2SC3311 の在庫払拭がそろそろ近づいてきたので、トランジスタ選びの試験をいよいよ開始しました。