昨日記事にした、電源ノイズを拾う Analog2.0 ノイズジェネレータ回路ですが、
シミュレータで調べたところ、初段の増幅器 Q1 のコレクタ側から電源ノイズが回り込むことがわかりました。
ちょっと考えてみるとあたりまえで、Q1 は基本的に定電流動作していますから、コレクタ抵抗が非常に大きいのです。このため電源のリップルが簡単に Q1 コレクタ側に現れてしまうんですね。
原因がわかってしまえば対策は簡単、というか、これを回路設計的に逃げるより電源にノイズが乗らないようにするほうが楽チンなので、とっととフィルタを入れることにしました。
シミュレータで効果を確認後、ブレッドボード実験回路で実際の効果を試験、効き目ありました。
少ない手数で十分な効果、とりあえずこれでオッケーです。
めでたし、めでたし!:)
手頃な回路ですね。
ぼくも作ってみたいです。
genie さんありがとうございます。
なおさん
おおもとの参考は Arp Odyssey で、細かいところをちょこちょこ変えました。
さしでがましくも作るときのコツをいくつかご紹介。
– いい音を出す一番の決め手は Q2 の選定です。2SC828が有名ですが入手困難です。色々試してみましたが、Chuckさんオススメの 2SC3310 もかなり優秀です。他のトランジスタでも結構鳴るので色々試してみると楽しいです(2SC1815でもいけた)。なんとなくEB間のブレークダウン電圧が低いものの方が優秀な気がしますが気のせいかもしれません。
– R1 を変えると音量と音質が変わります。半固定などでいいところを決めて固定抵抗に変えるのがオススメです。
– R24 で出力電圧レベルを決めますが、半固定抵抗がここに入っているとノイズを拾いやすいので、調整してから固定抵抗に変えたほうが良いかもしれません。調整は、R1 で音質、R24で音量というイメージです。
– ハムとか電源混入ノイズとか、とにかくノイズをひろいやすいモジュールです。本質はキチガイゲインアンプなので。電源の品質とアース周りの配線には気を使うと良い結果が得られると思います。