ええと、ぴったりな画像がなかなか見つからないのですが、これが近いでしょうか。
Circuit and Wiring Diagram ブログから拝借
これは、Toyota MR2 配線の一部ですが、これぐらいの解像度で見ると、まるで内臓と血管のようです。
自動車のような、大量なパーツや複雑な外部要因が絡み合って一つの連動した動きをする機械を実現するには、大量の情報を車内に行き渡らせる必要があります。そのために、現代の自動車にはディジタル信号バスが走っていて、それで効率よく情報のやり取りができるのですが、末端は、アクセルだったり、ステアリングだったり、温度センサだったり、つまりアナログ素子です。
アナログ信号は安価に確実に多重化することが難しいですから、しぜんワイヤを張り巡らせることになります。その結果が、冒頭のような図なのですね。
自動車の配線図を見るとき「うわっ、生き物っぽい」と感じることがすごくよくあります。考えてみると、血管や神経は、体中のパーツを効率よく連動させるための、非常に巧妙な仕掛けなわけで。
ロボットの制御なども手の動きのような精密な部分は、サーボモータで駆動する方法のほかに、流体で制御する方法があるそうで、それとセンサの組み合わせなんてまさに生き物という感じです。
複雑な機械は、能率を追求してゆくと生体に近づいてゆくのではないでしょうか。この考えは、自分の中の何かを激しく刺激するのですが...な、なんか、出てきそうで、出てこないです。
サイバネティックス
サイバネティックスて調べてみましたが、内容が多岐にわたっていってとらえどころがないんですね。学問も複雑化すると生態に近づく?
>複雑な機械は、能率を追求してゆくと生体に近づいてゆくのではないでしょうか。
生体をモデルにしたり生体からヒントを得ている機械はかなりありますね。
ノーバート・ウィーナーが著した「サイバネティックス・動物と機械における制御と通信」(原題: Cybernetics or Control & Communication in the Animal & the Machine)についての松岡正剛氏の書評は短くまとめられていますが大変参考になります。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0867.html
リンク URL ありがとうございます。
これは興味深いですね。早速ウィーナーの本を図書館に予約出しました。