ミキサーの設計は面倒なところはほとんどありませんが、
一つ若干面倒かつ重要なのが、出力レベル決めです。
ミキサー出力は VCF の入力につなげますが、このレベルが適性でないとフィルタ出力が歪んでしまいきれいな音が出ません。
適性レベルの机上計算は方法がちょっと思いつかず、実測しました。
入力レベルを振ってみて、どれぐらいで出力が歪んでくるか見てみました。どの写真も、上が入力で下が出力です。
入力: 20mV p-p (10mV/Div)
高域がフィルタにより落とされているのか、少し波形が丸まっています。
入力: 50mV p-p (20mV/Div)
入力を少し大きくしても出力波形はほとんど変わらず。やはり丸まりはフィルタの影響らしい。
入力:100mV p-p (50mV/Div)
100mV にしても丸まり具はほとんど変わらず。
入力:150mV p-p (50mV/Div)
あれ、少し丸まりが増えたかな…
入力:200mV p-p (100mV/Div)
これははっきり歪んでいます。
入力:400mV p-p (100mV/Div)
論外。だめ。
入力を大きくしすぎると、出力は歪みますが、入力を小さくしすぎるとこんどは S/N が怪しくなってきます。測定の結果から、ひずみと S/N のバランスの良い 120mV p-p をミキサーのオーバーロード警告レベルとしました。
フィルターの入力レベルは悩むところですよね。
突っ込みぎみでちょっと歪んでるのも味があるし、
その歪みかたもフィルターの特性によって変わるわけで。
とにかくモジュールとしてのミキサーは、
沢山あればあるほど役に立つ気がします。
前エントリーのミキサーも、3系統くらいあると便利かも、
と思いました!
レベルきめ本当に悩ましいです。
単一オシレータでは歪ませてもむなしいので、オシレータ二つ重ねると微妙にクリップするぐらいのレベル設定にしようと考えています。