ここしばらくノイズの音源に使うトランジスタについて、廃止品になってしまった 2SC3311 の後継として使うものを探していました。
色々と比較した結果、BC547 というトランジスタを使うことにしました。理由は以下のような感じ
- これが一番大事、ノイズ音源として性格が良いこと
- 発生するノイズレベルが2SC3311 に比較的近く、回路変更なくそのまま差し替えて使えそう
- 一般的に広く使われているトランジスタで、セカンドソースもあり入手が比較的容易。
- 廃止品になる気配が今のところない。
前回の記事までは未加工のノイズを聴いて選んでいましたが、それではあまり差がわからず、ノイズ用トランジスタなんてどれも一緒なんじゃないの、と感じましたが、ちょっと考え直して、レゾナンスのかかったVCFに通してみました。ノイズをレゾナンスのかかったフィルタで強調するのは、ノイズジェネレータの重要な使い方のひとつです。
これがトランジスタによってかなり挙動の違いが出ました。音の性格が違うので試聴試験による聴き比べで優劣を決めるのは難しく、実際にシンセサイザーを操作してみて、「気持ちよいポジションが探しやすいか」を基準に選びました。
音の良し悪しはやはり人の好みなので、絶対の正解はないと思います。他にも良いトランジスタがあるかもしれません。
BC547 のデモ音: