感光基板をケチケチ使う

サンハヤトの感光基板、高いですね。が、これを使うと基板はとても作りやすく、なかなか違う方法に移行もままなりません。

少しでもコストを安くするには、大きめの基板をちびちび切り出して使えば良いのですが、困るのは残った基板の保存方法です。

ざっくばらんに袋に戻して置いておく、ではまずだめです。次に残りの基板を使うときには劣化していて、出来上がったパタンはボロボロ、なんていうことが何度かありました。

でも保存方法を工夫すれば大丈夫です。いろいろ試行錯誤してうまく保存できるようになってきたのでやり方をまとめました。

基板を切り分けるのは適当に。でもいくつか注意点があります。

両面に切込みを入れる
基板を切るには普通はプラスチックカッターを使うと思います。横着せずに両側に切り込みを入れてください。
銅箔面に切り込みを入れない人はあんまりいないと思いますが、部品面に切り込みを入れておかないと割るときに裂けたりするので要注意です。
銅箔面をべたべた触らない
あとで皮膜をはがすところなので、手の油などをべたべたくっつけないほうが無難です。私は石鹸で手を洗ったあとよく水気を拭いて、銅箔面はなるべく触らないように作業しています。
薄暗いところで手早く作業する
感光基板だから光がダメなのはあたりまえですね。でも、暗室など使わなくても弱い照明の下で手早く作業してしまえばたいてい大丈夫です。

そんなこんなで基板を切り分けたら、片方はすぐ使う、もう片方は、保存しておいて後で使います。

使うほうは普通に焼付け、現像、エッチングをすればよいです。特別なことはありません。

でも使う基板を焼く前に、使う側はとりあえず遮光して置いておいて、先に保存側の処理をしてしまいます。

保存する基板は、まずチャックつきのポリ袋に入れます。

そして購入時に入っていた袋に戻した後、絶対に光が入らないように口を巻き込んでテープでとめてしまいます。

こうしておくと、外気、光ともに侵入を防ぐことができます。これを冷蔵庫に入れておけばかなり良い状態で保管できます。

上記の方法で二ヶ月近く保管した基板を使いましたが問題ありませんでした。お試しあれ。

2 Comments

  1. なお

    確かに保存には困りますね。
    光だけではなく、外気も遮断するというのは勉強になりました。
    チャック付きポリ袋ですが、チャックと言ってもまだ不完全だと思います。
    そこで、写真にあるようなステンレスの尺をポリ袋に当て、ハンダごてをホットナイフ代わりにしてポリ袋の口を切れば完全密封できると思いますよ。

  2. Gan

    なおさんコメントありがとうございます。
    遮光、外気を遮断、さらに、冷蔵と、これぐらいやっておけば大丈夫なようです。

    ポリ袋の完全密閉のやりかたありがとうございます。ここだけじゃなくて、いろんな場面で使えそうで良い感じです。

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