11月21日に東京・秋葉原で、アナログシンセ・ビルダーズ・サミットが開催されました。今年は開催1週間前に正式な告知ということで、去年より若干少なく24名の参加でした。でも内容は今年も濃く、有意義な会となりました。
The 9th “Analog Synthesizer Builders’ Summit” was held on 21th November in Akihabara, Tokyo. 24 people have gathered and showed their makings. Here is the report.
houshu さんは、簡単なフリップフロップICだけで作ったアナログシーケンサーを新作として披露してくださいました。緑色の基板がそれです。ブレーカーみたいなスイッチがレトロな感じです。ちょっと明和電気を彷彿とさせます。
Sam Houshuyama brings his newly made analog sequencer. The green board is the one. This sequencer is made only from simple flip flop chips only. Breaker-like switch makes the machine retro look.
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pcm1723 さんは、今作っているものをプレゼンしてくれました。この写真は、弦楽器的なコントローラ「シュトレレ」のアイデア、まだ作ってはいないそうですが面白い。
Mr. pcm1723 presented his projects. The picture above is “Str-lele” that is string-like synth controller. Interesting idea though he has not made it yet.
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takeda さんは、自作のリボンコントローラで演奏を披露してくださいました。シンセは RJB さんの ESM-2 ベースです。takeda さんは、ここしばらくリボコンの使い方を突き詰めています。来年には進化したコントローラが見られるかもしれません。
takeda-san is playing his ribbon controller. The synth is based on Mr. RJB’s ESM-2. He is intensively developing ribbon controller. Next year we will see his evolved controller :-)
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analogさんの今年の出品は、フェイザーです。ただのフェイザーではありません。マイコンでソフトウェア LFO、MIDI を使って曲と同期が取れたりします。これは強力。音もすばらしく、さすが analogさんなのです。
Mr. analog made a new phase shifter that is software-LFO driven. An AVR chip is in it and MIDI sync is enabled. Sound is great as well.
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なおさんの新作、スーツケースシンセ AVARUS です。中身はやはり RJB さんの ESM-2 とってもきれいなシンセです。
Nao-san (a.k.a. denha) brings his new suite case synth, AVARUS. This is based on ESM-2 as well. Beautiful synth, as usual.
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チャックさんの驚くべき MIDI-CV システムとその音源。MIDI-CV 部は、なんと、49個のリレーを並べてアナログ鍵盤を模しています。さらになんと、専用の音源として、単音を出すAVRチップを49個並べています。音は、すばらしいの一言。ものすごく気持ちの良いオルガンサウンドです。あと、ミキサー部のチップのハンダ付けがとてもきれいなので感動しました(左下)。
Chuck-san’s amazing MIDI-CV system and sound board. The MIDI-CV has 49 relays that simulates analog keyboard controller. The picture shows the sound board that has 49 AVR chips as single-tone sound modules! The sound is great. Fat organ sound! I’m also impressed by his beautiful soldering at the mixer part (see bottom left in the picture).
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もあさんの「もなか」デモの自動パーカッション。ボードには Ginger を使っています。かわいらしくて和みます。もあさんは今年 Pepper の本を出版されます。祝!
More-san demonstrated his “Monaka” system using a Ginger board. Very cute demo. This year he wrote his book about Pepper. Congratulations!
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RJBさんの本家 ESM-2、Cagura です。汎用のワンボードシンセ基板を開発されて、それを使われています。ツマミがとてもきれい。ダイオードラダー独特の繊細な音がします。
Mr. RJB of course uses his board ESM-2 for his new synth, Cagura. Very stylish. ESM-2 is a generic single board analog synth.
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タピオカ鍋さんはフォルマントシンセを持ってきてくださいました。ちょっと音声ぽい音がします。
Tapioca-Nabe-san made a formant synth. Sounds like human voice.
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KATSUMI さんの EMSX です。中に SX-150 が二台分入っています。SX-150 とはかなり違う音がします。左にあるのは、プラズマサウンドプレートです。ここからのカミナリを拾って EMSX にノイズを入れたりできます。見た目もきれい。というかそっちが置いている理由のメインに違いありません。
KATSUMI-san’s EMSX. This synth has two sets of SX-150 in it. But sound is totally different, a noise machine. The left hand shows a Plasma Sound Plate that generates noise for the EMSX. It looks good.
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今年もまた、私自身の出品を撮影し忘れました。なので、beetech_bkk さんの MTM04 からの写真をお借りしました。
As I did last year, I forgot to take my synth. Instead, I borrowed one at MTM04 from Mr. beetech_bkk.
Analog2.0 モノシンセです。キット化しました。
Analog2.0 mono synth. I’ve released this as a kit.
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それでは皆様、良いシンセ年を。来年またお会いしましょう。
紹介ありがとうございます。一点だけ訂正。
本が出るのは、(Gainer互換の)PepperでMonakaの話は出ていません。
まぎらわしくて、ごめんなさい。
ついでに、私の理解ではタピオカ鍋さんのフォルマントシンセはESM-2とは別物ではないかと思います。
失礼しました。レポートを修正しておきました
お疲れのところ、レポートありがとうございます。
今度はnao版Analog2.0かなー?
今年もよろしくお願いします。
丁寧なレポートありがとうございますー!!
僕のプレゼンのとき、ビデオ撮って貰うんだった、ビデオカメラ、きちんと机の上においてあるのが残念ー!!
ganさんお忙しいのに、レポートまでまとめてくださってる!
お疲れさまでした。