シンセサイザーの最後の細かい調整はやはり「耳で聞いて」が頼りですが、製作は夜中にやることがほとんどのため、寝ている家族を起こさないようにあまりうるさい音もたてられず、モニターには極力ヘッドホンを使っています。
でも、今まで使っていた Sony の MDR-CD1700 というヘッドホン、もう10年近く使っているのでへたっているのか、もともと音楽鑑賞用でモニタ用には適さないのか、スピーカで聞くのとかなり違って聞こえます。で、結局、ヘッドホンで大まかなところを合わせて、最後にはスピーカで音を出してみて、とやっています。
日ごろ「ヘッドホンで聞いた感じがスピーカーに近いと楽だろうなー」と思っていたのですが、メインパネルが一応組みあがって、今後は音の調整などしたくなりそうなので、ここで「えいやっ!」とモニタヘッドホンを導入することにしました。
で、写真の Sony MDR-CD900ST 入手しました。
すごい感度です。今まで聞こえなかったアンプのノイズもばっちり聞こえちゃいます。あと、応答の速さがすごいです。観賞用のスピーカーは、特に音が消えるとき「ぼわーん」と残って、それがそのスピーカーの味になっていますが、これは、さすがモニタ用だけあって、余韻なくさっさと消えてゆきます。昔使う機会があった Genelec のモニタスピーカを思い出しました。(あれはすばらしかったなー)
で、一般に「観賞用に適さない」とよく言われるモニタスピーカ/ヘッドホンのこういう音、私実はかなり好きなんです。ちょっとうれしいかも。
ヘッドホンをモニタに適したものに替えたら今度はアンプ系統がなんかもさったいのが気になってきました。ヘッドホンの持ち腐れにならないよう良いヘッドホンアンプが必要かもしれません。
takeda さんも作った「情熱の真空管」のヘッドホンアンプ
http://www2.famille.ne.jp/~teddy/pre/pre5.htm
やはりこれしかないだろうな、と思います。
というか、takedaさんの部品選定をそのままいただいて楽しちゃいたいなー。これならほとんど手持ち部品で作れるではないですか。
おすすめですぜ。コンパクトだし。
問題は、石の選別。特に頭のFET。
トランジスタだけ2000円分ぐらい買いましたけど、僕は特性そろえられませんでした。ぺるけさんの部品頒布ページを利用させていただくのが、一番ラクチン。
実はその後追加でぺるけさんからメールでご教授いただいたんですが、僕の追試ページにいろいろ使えるトランジスタのネタを値段で調べて並べましたが、データシート上のCob比べると、2SC2655と2SC4408では、4408の方が上等で石のトーンキャラに影響与えるんだそうです。3421もいい数字なのだそうです。
後ろの2段は、上下にたすきがけなので、それぞれのぶれはそれなりに分散するんですが、頭のFETはシビアかも。
もし、まだ、若松通商で2SK389が手に入れば、これを使うと完璧かも。
スタジオ用として定番のヘッドフォンですね。少々高価ですがタフだし、良くできている道具だと思います。近く買い足す予定。Genelecもかなり制作現場に浸透していますが、見かけの大きさ相応の音量で鳴らさないと本領を発揮しないようです。それで持て余して手放した友人がいます。素性は良いですが、入力のアラが判ってしまう点では業務用という印象かな。
takeda さん genie さんコメントありがとうございます。
ヘッドホンアンプ、若松でペア K170 を求めたものの、うっかり1ペアしか買わず(だからステレオなんだって>自分)、しかもどれぐらいマッチが良いか測定中にミスってGD間に大電流を流してしまい、バランスがおしゃか。ということで、一旦作業を中断しています。あーあ。K389 が手に入りそうな気がしてきたので、それで行こうと思ってます。
このヘッドホンも Genelec のスピーカも確かに測定器みたいな感じですね。情緒もへったくれもないので音楽製作する人には嫌かもしれませんね。音源取得するのに、無響室で楽器弾くようにお願いすると嫌がるミュージシャンは多いということもよく聞きます。
やはり買われたのは1ペアだけだったんですか。実は別れた後で何かそんな感じがしていたんですよ。あの見せていただいたノートには確か1回路分しか描かれてなかったなー、みたいな。他のチップのことを考えていて、あんまり気が回らなかったんですが・・・。