ノイズ源候補トランジスタの試験を開始
ノイズ源トランジスタの候補について以前の記事に書いたのですが、
https://gaje.jp/2014/01/14/2915/
廃止品となってしまった 2SC3311 の在庫払拭がそろそろ近づいてきたので、トランジスタ選びの試験をいよいよ開始しました。
ノイズ源トランジスタの候補について以前の記事に書いたのですが、
https://gaje.jp/2014/01/14/2915/
廃止品となってしまった 2SC3311 の在庫払拭がそろそろ近づいてきたので、トランジスタ選びの試験をいよいよ開始しました。
以前の投稿に書いたように、AVI Dragon は debugWire インタフェースの SPI ピンに干渉するため、SPI を使ったアプリケーションをデバッグするには、これらのピンを切断する必要があります。さらに、リセットピンも干渉していることに気づきました。今開発しているアプリケーションでは、Arduino からデバイスにリセット信号を送っているのですが、Dragon を繋いでいるとこの機能が無効になってしまいかなり開発がやりにくくなっていました。そこで、前回作った切断回路に改良を加え、リセットピンも干渉からはずせるようにし、さらに回路をブレッドボードから基板に移しかえ、お助けデバイス「ドラゴンのしっぽ」を作りました。いい感じで動作しています。
AVR Dragon を使うと debugWire インタフェースを通して実機上でデバッグが可能です。debugWire は AVR ISP プログラミング用の 6ピンのコネクタを共用します。詳しくは下記のリンクに説明があります。
http://www.atmel.no/webdoc/avrdragon/avrdragon.section.zrr_osd_lc.html
ところが、AVR Dragon を使うと、開発対象のアプリケーションの SPI 機能がうまく働きません。
アナログ式のノイズジェネレータは、トランジスタの EB 間に耐圧 (Vebo) を超える逆方向電圧をかけ、その結果生じるツェナー電流の交流成分を増幅する方式が一般的です。Analog2.0 のノイズジェネレータもその方式を使っています(こんな回路です)。
このノイズ源としてどんなバイポーラトランジスタを使ってもたいていノイズは発生するのですが、聴いた感じの良し悪しは、型番によってけっこう違います。良いノイズ源として有名なのは 2SC828A ですが、とっくに廃止されていて今やレア部品です。そのため Analog2.0 では、設計当時の現行品で評判が良かった 2SC3311 を推奨しています。しかしこのトランジスタもついに廃止になり入手できなくなりました。以前からやらねばと思いつつ先延ばしにしていた後継トランジスタ探しを始めなくてはなりません。