はんだ付けにフラックスは必要不可欠、でもはんだ付け後基板に残留します。これは取り除いておく必要がありますが、フラックス除去剤って少し高い。何か安くてフラックス除去できるものはないの?と調べてみました。

調べてみたところ、米国ではフラックスの除去は除去剤よりむしろイソプロピルアルコールを使うほうが主流なようです。プラスチックを変質しにくく、揮発するので残留もしない。口に入れると毒性は高いようですが手で触るとか吸い込む程度では大した毒にはならないようです(でも使ってみたら吸い込むと少し気分が悪くなったので換気はした方が良いのかも)。何より米国では非常に安価で簡単に手に入ります。消毒用アルコールとして濃度 90% 以上ののものが普通に薬局で売っているからです。

ということで、買ってきました。1 リットル弱で 3.6 ドルぐらい、日本円で 500 円といったところでしょうか。
除去の方法は簡単です。歯ブラシをアルコールにつけて磨けばフラックスは大体落ちます。ブラシで落ちないものはマイナスの精密ドライバの先でつついたら簡単に取れました。
あとはペーパータオルでふき取るだけ。ペーパータオルは部品の足に引っかかってクズが出やすいので、次回はふき取りにはキムワイプを試してみようと思います。
結果は以下のとおり。十分きれいになりました。

さらに良く調べたらプリント基板製作業者もイソプロピルアルコールを使っているところが多いようです。これはもうこれを除去剤に使うので問題なさそうです。でも残念ながらこれぐらい多量の液体物は飛行機に乗せられず、可燃物でもあり、日本にお土産に持って帰るわけにはいきません。日本での価格も調べてみましたがこれほどには安くないけれどもそれでも専用のフラックス除去剤よりは安価なようです。