さて、カメ歩みで CV 発生器を設計しております。前回の設計とどう変わるか見ると面白そうなので、あえて古い基板を読まずに設計しています。
どんな回路を組むにしても、何か基準電圧を発生できるといいように思います。ということで、まずはどうやって基準電圧を発生するか考えてみました。
さて、基準電圧発生といって、すぐに思いついたのは以下の2つの方法です。
1. ツェナーダイオードを使う
2. 3端子レギュレータを使う
シンプルさではツェナーダイオードですが、レギュレータのほうが安心感はあります。
実際に電気を通して比較してみました。比較したのは
ツェナー代表:HZ6C-1
レギュレータ代表:S813 50HG
測定種目は2点:
1. 電源電圧変動の影響
2. 温度変化の影響
電源電圧変動の影響
電源電圧を 12V から 9V に下げて影響を見てみました。
HZ6C-1 には 1kΩ の抵抗を直列しました。
S813 は、電源に in をつないで、out には負荷抵抗 1kΩ を入れます。パスコンは面倒だから入れません。
結果は、HZ 5.98 -> 5.91 に対して S813 4.98 -> 4.97
どちらもなかなか優秀ですが S813 のほうが優れています。
温度変化の影響
温度をうまく測る方法がないので、これはテキトーです。
デバイスを指で暖めて電圧がどう変わるか見てみました。
こちらは、どちらも同程度で 10mV 程度の変動でした。無視しても良い範囲ではないかと私は思います。
ということで、どちらも優秀で使用上は問題なさそうです。まずは S813 を使って、何かトラブルが起こったら、代替手段としてツェナーダイオードを使う予定です。