投稿者 スレッド: EG、『自作入門』の187~190ページ  (参照数 23676 回)

ushigomepan

  • 初心者
  • *
  • 投稿: 12
EG、『自作入門』の187~190ページ
« 投稿日:: 8月 04, 2015, 06:39:56 pm »
はじめまして。ushigomepanと申します。今年の4月からAnalog2.0の製作を始めた、電子工作の初心者です。

わりとどうでもいい事かとは思いますが;
自作本のp.187下段の555の図、ピン番号の5~8が上下逆のようです。

また、p.190の4行目、「555出力QはLで、」とありますが、この「Q」は誤植のように思われます。

更に、これは間違い報告というより質問になってしまいますが;
p.187の555の図、これの5-6番ピンに繋がってる三角形は、1-2番のと同じコンパレータなのではないか?
8番ピンがVccとなってるが、他の図ではVDDである。だからp.187の図でもVDDであるべきではなかろうか?

私が気付いた事は以上です。この板への初投稿がこんな、重箱の隅をつつく様な内容になってしまい申し訳なし。EGに機能追加するためAとRの2パラメータだけのエンベロープを作ろうと思い、自作本を再度じっくり読み直してたら上記諸々を見つけたのです。
EGの仕組みはややっこしいですね!

Gan

  • 管理人
  • 常連メンバー
  • *****
  • 投稿: 204
    • メール
Re:EG、『自作入門』の187~190ページ
« Reply #1 投稿日:: 8月 13, 2015, 11:57:35 pm »
ご指摘ありがとうございます。正誤表を更新しました。
555 の 5, 6 ピンにつながっている三角形も 1, 2 ピンにつながっている三角形もどちらもコンパレータです。1, 2 のものは出力を立ち上げるためのもので、5, 6 のものは出力をリセットするためのものと、役割は違っています。

エンベロープジェネレータは少しややこしいかもしれませんね。タイマー部分を 555 を使わずに個別部品で構成すればもう少しわかりやすい回路になったかもしれません。Analog2.0 を設計した当初は、少ない部品数で作れることを優先したのですが、その後書籍化した時に動作説明が煩雑になってしまうので再設計をするか迷った部分です。

ushigomepan

  • 初心者
  • *
  • 投稿: 12
Re:EG、『自作入門』の187~190ページ
« Reply #2 投稿日:: 8月 17, 2015, 06:24:41 am »
こんにちは、レスありがとうございます。

部品の少なさ優先は、とくに自分のような電子工作初心者にとってはありがたい方針です。
EG、に限らず機器は何でも、仕組みをきっちり理解したかったら、それの開発史を自分で辿り直すのが有効な場合も多そうで、EGでなら、
・まず1パラメータのEGを作る
・それを2パラ、3パラと増やしてく
・するとその過程のどこかで、Gate On/Off以外の、第三のトリガーを機器内部で作り出す必要が生じ、
・そのためには何をどう組み合わせたら良いか云々
という流れになるのかと思いますけど違うかも。違うかどうかは、実際にこの作業をしてみれば分る事ですが、そんな労力を掛けるよりもEGならソフトウェアで作っちゃった方が簡単できれいという21世紀の大正論もあるわけで、でもまあ紙上シミュレーションだけでも、こういう事はやってみたら面白いかとも思います。なんせ、

「作るまでもない、は電子工作界の最大の禁句」by河原崎先生

2つのコンパレータとF/Fその他、これらを組み合わせて、エンベロープ・カーブではない何か別のものを吐き出す回路を思いつく可能性もありますし。

Gan

  • 管理人
  • 常連メンバー
  • *****
  • 投稿: 204
    • メール
Re:EG、『自作入門』の187~190ページ
« Reply #3 投稿日:: 8月 17, 2015, 02:24:19 pm »
EG を理解するのに単純なものから複雑にしてゆくというのは面白いですね。書籍にも少し書いたのですが、EG が他のシンセモジュールと少し違うのは、中にデジタル回路が含まれているところで、ディジタル回路というのは状態遷移を扱う回路と私は考えています。一番単純なのは、Gate ON と Gate OFF しかない状態遷移で、よく AR 型エンベロープジェネレータと呼ばれてます。これはフリップフロップがいらないのですごく単純な回路でできます。Analog2.0 EG は、三つの状態を遷移します。その制御をするために FF が必要になります。これがアナログシンセのEGの一般的な状態遷移です。もっと状態の数を増やすと複雑なエンベロープが作れるようになります。Yamaha の DX-7 が出た時に、EG が複雑でこりゃすごいなーと思いましたが、あらためて見ると四状態ですね。アナログシンセと関係が深くて状態遷移のあるモジュールというと他にアナログシーケンサがありますが、アナログシーケンサをエンベロープジェネレータとして使うことももちろんできます。ステップごとにポルタメントの設定ができたり、ステップごとに通過時間が変えられるようなら完璧。実際やっている人はかなりいるんじゃないかと思います。
« 最終編集: 8月 17, 2015, 02:31:34 pm by Gan »

ushigomepan

  • 初心者
  • *
  • 投稿: 12
Re:EG、『自作入門』の187~190ページ
« Reply #4 投稿日:: 8月 18, 2015, 02:22:49 am »
シーケンサーがEGになる、というのを逆に考えると、EGとはステップ数の少ない1ショット型のシーケンサーなのだ、とまあ一応そう見なしてみると;
例えば、AとDの2パラメーターのEGを順次動作するよう8個並べれば、16ステップのシーケンサーっぽく使えないだろうか?などという妄想が涌いてしまいました。A/Dのタイムを可変するのと同じ仕組みで、シーケンサーの各ステップタイムが可変できるような。

また、EGを可聴域の速さでループさせればオシレーターになるですね。EGのパラメータが多ければ、ギザギザの、へんな波形が作れるオシレーター。この場合、ループ周期=音程ですから、それをアンチログ回路に依らない方法で管理できれば、音程の不安定さに悩まされないシンセが作れるかも。MIDIノートナンバーをループ周期に変換。それはマイコンか何かにやらせて、発振源自体はアナログ回路。というようなシンセ。