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Analog2.0パネルプラン

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takeda:
僕のところには、別のモジュラシンセ、Farmがあるので、まったく違うシンセとして使うのもありなんだけど、モジュラ同士と言うことで相互に使えるほうが色々ピースかなということで、Farm互換ッポいパネルプランを考えてみた。

http://bit.ly/6kc2yo

このパネルで、160mmX210mm。
ファームのラックの横幅は、280mm。ラックはこのサイズにあわせて、2モジュール分スペースがあいてる。シンク掛かるLFOと、サンプルアンドホールド、リングモジュレーターのモジュールと、スタイナーのVCFのモジュールイいれよっかナ。フェイズシフタにしよっかな。
とりあえず、プランとして、提案ですー。

takeda:

http://bit.ly/5pjPep

各機能がばらばらの基板なのをいい事に、あえて、Analog2.0のVCOを使わないで、他のVCOを2台突っ込む、さらに、これはVCOが2こではなく、DualVCOという位置づけ。どこがちがうんだよ....えーと、考え中。てか、ネーミングからくるインスピレーションって、あるよねっ。ねっ!あるって言えよ。

いや、それはともかく、チト苦しいな、このパネルは。モウチョイ練らなきゃダメかなー。オクターブの設定とか使わないけど、モジュラシンセなら5オクターブぐらい欲しいよねー。実際は使わないんだけど欲しい。てか、つかわないかもしれないけど付いてるのがモジュラーシンセの醍醐味だし。

小さなロータリースイッチ探してみたら、それだけで、1000円ぐらいするのね。ロータリースイッチをつける場所に、ちいさな7セグで、今のオクターブ数を表示して、アップとダウンのボタンがついて1Vから5V出力するパネルモジュールほしーなー。
RJBさんのESM-2の時は、センターオフのスナップスイッチで、センターが0V上が1V下が2Vとかいうスイッチ作ったけど、センターからカチッと上げると2オクターブアップ、下げると1オクターブアップという操作感がイマイチ。下からカチカチっとオクターブ上がっていく感じにしたい。
とりあえず、プランその2として、提案ですー。

そうそう、Farmはこちら。
http://bit.ly/5rjZpx
写真は、140mmX210mmのパネル

Gan:
パネルを考えるのが一番難しくかつ楽しいところですよね。
2VCO は私もまだ試していません。どんなキャラがでるのか、これからきけるかと思うとわくわくします。

takeda:
2VCO化するとして、VCOのパラメーターをどう配分するかが難しいなあと、色々考えてみた。特にオクターブの設定。
一般に、人の耳に聞こえる音は、20Hzから20kHzって事になってる。1オクターブ変わるごとに周波数は倍になるのだから、ざっと周波数を見てみるとこんな感じ。

20Hz 40Hz 80Hz 160Hz 320Hz 640Hz 1.3k 1.6k 3.2k 6.4. 13k

10オクターブ。ちょっと音楽的に440Hzを中心に見なおすと、

27Hz 55Hz 110Hz 220Hz 440Hz 880Hz 1.8k 3.6k 7.2k 14kHz

実際は、40Hz周辺は耳じゃなくて腹の辺りがぶるぶるする感じで分かるとか、12kあたりの音で耳鳴りと区別できるのは、子供達ぐらいの感じ。サインは出だしちゃうと多分聞こえない。
測定器としてではなく楽器として考えるなら、50Hz以下は使いにくいし、7.2k以上も音程としては認識するのが難しい。というわけで、VCOの発振器本周波数は440Hzとして、これを中心に上下に2オクターブをスイッチで移動できれば(合計4オクターブ)、さらに、つまみで1オクターブ変化させられれば、十分かな。

このへんが、「1Vから5V出力するパネルモジュール」の最低で4オクターブが欲しい根拠。

たとえば、オシロとかの測定器とかに入っているような、2軸2連のボリュームとロータリースイッチの組み合わせ。外側のリングをガチガチっと廻してオクターブを決めて、センターのつまみを廻して微妙にオクターブ間の音程を決める。そんな部品が欲しいなあ。
次善の策として、10年ぐらい前のカーラジオについてたようなのボリュームとトーンコントロールみたいな2軸2連のボリューム。ベースギターに内蔵するのトーンコントロール用の部品とかでタマに見つかることがあるけど、これにつけるつまみはスゲエ苦労しそう。他のつまみと並べて格好が付くのを見つけるのには苦労するだろうなあ。確か、オーバーハイムのSEMがこの方式。あれ、限られた面積の小さなパネルへのパラメーターのまとめ方はもう、神業を思わせなあ。

さて、どうするかなと、

takeda:
パネルのデザインが、楽器全体のコンセプトを表すってあるよね。

たとえば、ArpのOddysey
http://synth.fool.jp/os_vsm_1/cn74/cn38/cn40/pg180.html
ミキサーは、VCFの一部で、波形の選択もMIXER機能の一部という設定。
モジュレーション系を、フリーケンシーモジュレーションと、パルスワイズモジュレーションの大きく2つに分けてこれがパネルの80%を占めている。一応音程の設定もできるけどねーぐらいの感じ。音程や波形をモジュレーションしてナンボのモンなモジュールの位置づけ

一方、MoogのMinimoog
http://synth.fool.jp/os_vsm_4/cn78/cn69/cn72/pg597.html
こちらは、MIXERは独立して考えられていて、オシレーターの役目は、波形と音程の設定に限定されてる。モジュレーションに関しては、Controllerという別のモジュールで、モジュレーション波形を(LFOかNoiseで)作り、手元のPitchとModのホイールでコントロールするというセンス。Controllerに、トータルの音程を決めるつまみと、Glideのつまみがまとめられてるところがいい。

まだ、完成してない、僕の手作りシンセ、AKA pARMのパネル
http://beatnic.jp/parm/img/aka-parm2.jpg
では、ミキサーはVCOの一部で、波形選択は、MIXERの機能の一部という解釈。
AKA pARMは、Minimoogのコンセプトをいただいていて、「Controller」ではなく、演奏の最中にチマチマいじりたい部分を集めた「Performance」というモジュールとしてまとめた。一番パラメーターの数が多い(かな?)のもここ。pARMの基本コンセプト、ライブでの演奏用に特化したシンセであるアピールポイント。

さて、先日挑戦させていただいた、RJBさんのESM2は、上記pARMのバリエーションの一つとして設計したのだけど、今しかかり中のAnalog2.0のパネルはどしよっかなと。
コッチは、モジュラシンセなのだから、演奏中にパチパチ切り替えるような使い方はしない。スイッチは不要!という発想もあるけど、実際の使用に関しては、プリパッチ(あらかじめ内部でパッチされてる状態)されてればとても使いやすい。実はここが味噌になりそうだなと。

実は、VCOって、発振器なんだけど、

基本機能系
 基本オクターブの指定
 微妙な音程の指定
 波形の指定
 (シンク)
モジュレーション系
 パルスワイズモジュレーション(実は波形変換とも微妙に関連)
 フリーケンシモジュレーション(ビブラートとか)

と、多くの機能が含まれている。

ArpのOddyseyとMoogのMinimoogのパネルをチェックしたのにも意味があって、このてんこ盛りの機能のうち、どれをハイライトするかという所に、パネル設計の恣意があるということ。一方、モジュラシンセ的には、この恣意を可能な限り無くしたほうが使いやすい。
モジュラシンセのパネルでは、ノンポリという名のポリシーをアピールすべきかもしれない。これは、Analog2.0を2VCO化するのなら、1VCOが前提のAnalog2.0のVCOモジュールの機能を再定義するともいえる。(そう、やっぱ、メーカーの恣意はひっそりと存在すべきだと思ってることはこっそり白状しておこっと)

この際、モジュラシンセにライブ演奏での使い勝手を求めるセンスが間違いなのは一旦、捨て置く。ライブでの演奏でも使える、フルモジュラシンセがねらい目とすれば、モジュラっぽくないプリパッチが自然に見えるようなパネル設計が要求される。

Farmの設計では、VCOは、あくまで発振器として位置づけ。別途「VCOドライバ」というモジュールを追加した。
鍵盤での演奏に必要なトータルの微妙な音程の設定や、ピッチベンド、モジュレーションホイル、ポルタメントなどの機能を別モジュールに追い出してした。複数のVCOに演奏情報を平等に伝えるモジュール。1VCOが前提のAnalog2.0にはない想定されてないモジュール。逆に、複数のVCOをドライブするには必須のモジュールとも言える。以下、何年も前の戦いの記録。

http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/VCO-DRIVER.html

ゆくゆくは、複数VCOのモジュラシンセとするとして、Analog2.0のデフォルトのパネル設計からはなれて、「VCOドライバ」がある前提で検討すると、どうかなと...。てか、今すぐ音出してえ、っちゅーのもあるなあ...。

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