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スイッチング式のリングモジュレータについて

スレッド開設者 ushigomepan, 10月 13, 2015, 08:02:34 午後

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ushigomepan

こんにちは。
自作本の248~250pに載ってるリングモジュレータ(以下RM)、私も作ってみました。VCA式のは先週いちおう完成させ、現在は250pにおまけっぽく紹介されてるスイッチング式の方をブレッドボード上に組んでみたところです。

・インバータの手持ちが無かったので、NANDで代用させてます。5Vで動かしてます。
・出力段のトランジスタはエミッタフォロワだと思うのですが、15V用の定数を12Vに直す自信がないので、オペアンプのバッファで代用させてます。

これでいちおう動作してるのですが、以下のような状態になってます。

1.INPUTに無入力の状態でも、OUTPUTにはインバータからの直流5Vが出続けてる。
2.OUTPUTの出力電圧はマイナス側に振れない

回路図を見るとそれで間違いないというか、この回路はこういうものだという気がするのですが、いまいち確信が持てません。もし間違ってる点があったらご指摘下さい。

音色の方は、RMというより激しすぎるディストーションwという印象です。ビットレートを落とす式のディストーションに似てるかも。私はこの、スイッチング式RMというのを今まで使った事はないし他人の使用例も知らないので、この音で良いのかどうかの確信も持てないのです。ただ、飛び道具としては充分ありな音だと思えます。
VCA式の方は、いかにもRMという音がしてます。こっちはハトメ基板で組んでみたのです。


なお、前回の私の投稿;アンチログ回路の説明その他について
http://gaje.jp/forum/index.php?topic=144.0
は、こちらのカテゴリに書き込むべき内容でした。もし移動が可能ならそうして頂いた方が良いかも。私的には回答をもらえたので、スレッドごと消してもらってもかまわないです。

kawano

ushigomepan さん、こんにちは。
本が手元にないのでいい加減なことを書くかもしれませんが、スミマセン。
質問の1、2とも、出力にカップリングコンデンサを入れれば解決ではないでしょうか。
以上です。ハズしていたらゴメンナサイ。

ushigomepan

kawanoさん、こんばんわ。ご助言ありがとうございます。

OUTPUTからの出力は、振幅幅が0~5Vの片波音声で、つまり直流です。直流の脈流。なのでカップリングコンデンを入れると音が鳴らなくなってしまいます。
直流漏れは、INPUTに反応するトランジスタ・スイッチを設けてカットすればいいかなと考えてるのですが、シンプルにトランジスタだけで堰き止めるか、それとも差動アンプを絡めるべきなのか?それを今は検討中です。
というか自分、10/13にこのスレを立てた直後から別方面の作業を始めてしまって、リングモジュレータは中断してるのです。ネットを探せば解決策が見つかるかもしれないのだけど、そういう事にも手を回せず。

リングモジュレータはトランスを使う回路とか、その他いろいろな方式があるようなので、いずれそういうのも一通り試してみたいと思ってます。


kawano

カップリングコンデンサを入れると音が鳴らなくなる、ということはありませんよ。
試しに、10μF くらいのコンデンサを入れて実験してみてください。
直流だけが通過しなくなり(直流は音ではない)、脈流の変化分(音の成分)だけが通過するようになります。
そして同時に、0V を中心にしてプラスとマイナスに出力波形が振れるようになるはずです。

ロジックIC出力 ─── C ──┬──── 後段へ
                  │
                  R
                  │
                 GND

R も適当で、100kΩ とかで良いと思います。
(すみません、前後の回路を確認しないで書いていますので。)

ushigomepan

kawanoさん、こんばんは。

実は10/13より以前に、カップリングコンデンサを入れるのは一度試してたのです。ただその時はピコF桁のものを用いたせいか、あるいは何かポカミスがあったかで、出力が遮断されてたようです。
本日改めて、マイクロF桁のコンデンサを入れてみました。結果、直流漏れを消すことが出来ました。出力は正負逆転して、約2Vほど低下。
カプコン入れると正負に振れるようになるはず、というのは、バイアス掛ける増幅を念頭においての考えかと思うのですが、このリングモジュレータはそういうのとは全然違うので、片波なのはそのままです。

にしても、どうもありがとうございました。取りあえずお手軽な方法で直流漏れを消せるのが分ったです。

2週間ぶりにこの回路を触ったため観点が少し変わったというか、ふと思いついて2つのダイオードを逆向きにしてみたのです。そしたらそれだけでも直流漏れはなくなりました。となると、インバータを2つ直列にしても良いのではないか?
あと、現状は出力段をオペアンプにしてますが、これはやはりトランジスタにすべきかも。現状はどうも、リングモジュレータとしてではなく単なるファズとしてしか機能してないように思われるのです。それはそれで面白い音なのですけど。

以上の2点を検討後、ハンダ作業に入りたいと思います。完成したら音も公開します。それはまだしばらく先にはなりそうですが、ともかく、どうもありがとうございました。


Gan

おっしゃるとおり、直流成分を消すには信号線にコンデンサをはさむのが簡単で有効です。
書籍でリングモジュレータを二通り載せたのは、似たような原理の回路でも、回路設計の仕方でまるっきり違う音になるというような例を紹介したかったからなので両方試していただいたのはとてもうれしいです。まるで違うでしょう?

ushigomepan

Ganさん、こんばんは。

二通りのリングモジュレータ、音はまるきり違います。違いすぎて、リングモジュレータとして正しく作動してるのか確信が持てない現状w

復調して元の2音が現れるなら正しく作動してる、と言えるなら、復調回路を作ってみようかとも思いますが、スイッチング式リングモジュレータにはキャリアとモジュレータの区別もない。不思議な回路です。