湾岸電子音工房

Analog2.0 => 製作上のご質問 => スレッド開設者: Chuck より 5月 23, 2010, 08:37:40 am

スレッド名: LFOについて
投稿者: Chuck より 5月 23, 2010, 08:37:40 am
要望が1件と質問が1件あります。

前者は、twitterのほうでも書きましたが、積分回路が 7.5kΩ→1uF となっている部分で、1uF積セラがあまり一般的な値でないので、1/10ぐらいでスケーリングしないかなー、という要望です。
1uF は、お店によっては積層セラミックを扱っているかもしれませんが少々入手しづらく、タンタルとか電解コンデンサを使う値領域かなと思います。しかし無極性の電解コンデンサはこれまた入手性がいいとは言えません。そこでスケーリングして 0.1uF だったら、マイラとか選び放題かなと考えました。
ご検討ください。

質問の方は以下です。
私の組み立てたLFO(R20を15kΩを2パラ、C9を0.47uFの無極性電解コンデンサを2パラにした以外は特に改造していません)では、比較的高い周波数で発振させた三角波波形で長周期観測して、その包絡線が上下に変動します。変動幅はいつも1.4Vp-p。ミクロにLFO三角波波形を見ると綺麗に9.2Vp-pです。GNDに対して三角波の位置が上下に変動しているのですがミクロな周期でトリガをかけて観測すると分からない現象です。電圧変動の様は三角波的で、その周期は約1秒から8秒ぐらい(長い方はもっと長いかも)がこれまた周期的に変動します。三角波が3波ぐらい乗っていることになります。
矩形波を観測した限りでは振幅変化は認められませんが、おそらくそのぶん、duty比が変化しているものと思います。
いちおう電源電圧は対GNDでこれに類する変動は見当たりません。
Ganさんや他の製作者の方々はこういった現象に遭遇しませんでしたか?
スレッド名: Re:LFOについて
投稿者: Gan より 5月 24, 2010, 04:29:07 am
Chuck さんご意見ありがとうございます。
ソフトウェアではバージョンコントローラや BTS を使ってこういった改良がさくさく行えるのですが、ハードウェアではどうするか難しいところです。
進め方も含めて検討いたします。

振幅の変動についてはこちらでも確認してみます。しばらくお待ちください。
スレッド名: Re:LFOについて
投稿者: yasuda_ya より 5月 26, 2010, 01:07:27 am
はじめまして.
うまくログイン出来ました.お手数をおかけしました.

LFO の積分用コンデンサ(C9) は、漏れ電流(「誘電正接」いわゆる「タンジェント・デルタ」)の小さな、フィルム系のコンデンサが適しています.
(波形の乱れもその辺りが原因かも知れません)

フィルム系のコンデンサは値が大きくなると形状もすごく大きくなりますので、ご指摘のように値を1桁下げて、その分、時定数である抵抗値(R20) を大きくすればイイでしょう.
入力バイアス電流の小さなFET入力のオペアンプ(TL072) で受けていますから、抵抗値を大きくしても大丈夫ですよ.
スレッド名: Re:LFOについて
投稿者: Chuck より 5月 27, 2010, 05:05:41 am
LFO の積分用コンデンサ(C9) は、漏れ電流(「誘電正接」いわゆる「タンジェント・デルタ」)の小さな、フィルム系のコンデンサが適しています.
(波形の乱れもその辺りが原因かも知れません).

C9に 0.1uF のマイラコンデンサを使いました。三角波波形の緩やかに周期的なシフトもなくなりました。
これまでは電解コンデンサをつかっていましたので、tanδ の影響だったのでしょうね。ご指摘ありがとうございました。

R20は、C9*R20 の比一定のところから値を探りましたが、けっきょく値とっかえひっかえのチェンジニアになって、
妥当な発振範囲に収めると R20 = 15kΩ ということになりました。これで 50mHz~100Hz (だったかな)ぐらいで
発信しています。(後日もうちょっと厳密に診ます)
スレッド名: Re:LFOについて
投稿者: yasuda_ya より 6月 05, 2010, 01:26:16 am
1uF ですと、メタライズドのフィルム系が小型ですし、お薦めです.
WIMA の MKS2 や Roederstein の ERO あたりでしょうか.