440Hzの基準音の再生は確認できました。
PWM信号についてですが、タクトスイッチを押すとパルスの連続のような波形がオシロで見られました。振幅が時間変化して波打ってるような形です。
これならプロセッサは正常に動作しているように思います。
ポルタメント現象については、スイッチを押していない間のGateが3V程度、CVが6V程度の電圧が生じているため、スイッチを押していない時に常に高い音が鳴ってしまい、
スイッチを押したときに急激に音が低くなるという感じです。連続して複数のスイッチを押せば問題なく音階が感じられます。また、書籍にならってオフセット調整をしようとしたのですが、低いCを0V高いCを1Vにうまく調整できず、差が0.6V程度になってしまいます。
CVはスイッチを押していない間は0Vになる仕様でしょうか。プロセッサの14番ピンを図ると3.5Vが出ていましたがこれは正常でしょうか。
スイッチを押していない時の Gate は 0V に落ちるのが正常動作です。CV はスイッチを押していない時でも最後に押したキーの音階にあたる出力が出っ放しです。PWM 出力はフィルタを通した後 -2 倍の反転増幅器にかけるので、最低キーを押したときに14番ピンからは 5V 、最高キーを押したときに0V が出るように設計されています。最低キーは C0 です。ロータリースイッチを 0 に合わせて 「ド」のスイッチを押すと C0 になります。最高音は G10 です。ロータリースイッチを A に合わせて「ソ」のスイッチを押すと G10 になります。プログラムを確認してみましたが G10 よりも高いキーを押すとまた最低音に落ちてしまうように読めます(そうだとするとバグですごめんなさい)。ちょっとご注意ください。
参考まで、音階と MIDI ノート番号の対応はこのページの表がわかりやすいです。ノート番号は 0 から 127 まであります。MiniBoard の音階スイッチに対応しているノート番号も MIDI と同じです。
http://www.electronics.dit.ie/staff/tscarff/Music_technology/midi/midi_note_numbers_for_octaves.htmローパスフィルタは動作しているようでした。
フィルタの平滑ができていて、ポルタメントのように遷移が遅れるようでしたら、フィルタの時係数が大きすぎる可能性もあります。フィルタまわりの抵抗とコンデンサの値は正しいでしょうか?他の可能性として、MiniBoard の出力と VCO を繋ぐ線に大きな容量がぶら下がっている、というようなことがもしかしたらあるかもしれません。
フォトカプラ はTLP552を使用しています。プロセッサの2番ピンには常に3.7Vが来ており、オシロで見るとすこし揺らいでいます。TLP552の6番ピンからは常に5Vが出ており、オシロで見ると数秒に一回0Vに落ちていました。どちらもMIDIコントローラーには反応していません。手元にフォトカプラの予備がないのですが、新品との交換を検討します。
TLP552 の六番ピンは信号のない状態では 5V で固定されるはずです。信号が入ると細かく落ちる信号が見えるはずです。MIDI ケーブルを抜いた状態でもフォトカプラの信号が落ちるでしょうか?その場合、マイクロプロセッサも抜いてしまってフォトカプラの出力を観測してみると、フォトカプラとプロセッサのどちらに問題があるかわかるかもしれません。MIDI コントローラに反応しないのも気になります。
プロセッサの二番ピンはフォトカプラに直結しているので電圧はフォトカプラ6番ピンと同じになっていないといけません。この二点で電圧が異なっているとすると、どこかパタンが切れたり半田付けの不良があったりするかもしれません。