お知らせの編集:

ここは、gaje からリリースしたあれこれをサポートするフォーラムです。
書き込みにはまずログインしてください。

Main Menu

Initial Level のゼロ点が VCA のゼロ点で良いか?

スレッド開設者 Gan, 6月 03, 2010, 12:33:01 午後

←前へ - 次へ→

Gan

Analog2.0 の VCA マニュアルが推奨している調整方法では、Initial Level がゼロになったときちょうど VCA のゲインもゼロになります。

でも、エンベロープ・ジェネレータのカーブを違った風に使いたい場合など、もっと積極的な音作りをするのに、Initial Level のゼロ点が VCA CV のマイナスになっていても面白いのかもしれません。そうすると、エンベロープ・ジェネレータの出力がある程度大きくならないと音が出ないようになります。普通と違った効果が得られるような気もします。

現状の設計では、CV をマイナスにすると不具合が出るらしい報告をいただきました。やはり VCA は設計変更を検討したほうが良いのかなあ。廃止品の CA3046 をいつまでも使っているというのも引っかかっています。

casiotone401

個人的にはCA3046を使わないMiniMoogみたいなディスクリート回路にちょっと興味があります。
どちらにしろフィルタとかで選別をやるんだし、そんなに手間は変わらないかな~と思うんですけど素人考えかも。
あと、思いついてさっきマニアックですけどVCF直の音とVCA経由の音を聴き比べたんですが、
VCAで思ったよりかなり音が変わって聞こえます。特に低いとこはVCA経由だとどうもゆるい感じです。
でも、駄耳なんで思い込みかも。

僕の場合はCVオフセットの設定が極端で不具合が出ちゃったんですけど、打ち込みをするときにテンポが速くて細かい
シーケンスだと、リリースを短くしてスパッとキレて音に隙間ができるようにするとスピード感が出るので、
後でゲートで処理しなくても良いようにちょっと極端な設定にしたのが原因でした。

Gan

オペアンプのせいかどうかはわからないのですが、VCA で確かに音がすこしモコモコになるのですね。
Moog の VCA はかなり歪むようで、それはそれでそればっかりなのもどうかなとは思うのですが、
ディスクリートでアンプを組んでおいて、ひずみ具合は、回路定数の変更で味付けがきく、というような設計も楽しいかもしれませんね。
ちょっと息の長い設計になりそうなので、じっくり取り組んでみます。

casiotone401

VCFでかなり歪ませることができるんで、VCAは素直でも構わないかなと個人的には思います。
CA3046から後の回路でなんか変わりそうな気もするので、時間が出来たらCA3046からの出力を
取り出して他のアンプをつないでみるとか実験してみます。

casiotone401

#4
twitterのほうでVCAの入力レベルが小さすぎるという話があったんで、試しにR8の100kを適当に22kに交換してみました。
改造前と改造後で同じセッティングで録音して聴き比べたんですけど、とりあえずS/Nは改善されました。
音もアタックがなまらなくてよくなったように聴こえるんだけど、いじってるうちにセッティングが変わったのかも?

参考までに録音してみたファイルを置いておきます。前半が改造前後半が22kに置き換えた音。
http://dl.dropbox.com/u/2594450/VCA/VCA%20test.wav

Gan

これはありがたいです。ありがとうございます。
今、シンセから離れて出張中なのですが、こちらで思いついたものの試せなくてずっと気にかかっていました。
私にも音が変わったように聴こえます。

理屈としては、入力レベルが低いとノイズに埋もれて音の細部が失われやすいのではないか
入力レベルを上げると、音の細部が失われにくくなるのに加えて、歪みが生じやすくなるので音の倍音が増える方向に変わるのではないかと考えています。
聞いた印象でもその通りなのですが、念のため私も追試してみます。

casiotone401

今読んでるSmall Signal Audio Designでも、音質がどうというよりS/Nと歪みについて
徹底してデータをとってて、抵抗値とかバッファの有無でノイズや歪みがどう変わるかという事が調べてあるのを
読んでたら、一度試してみたくなったんですけど思ったよりハッキリ効果が出ました。

あと、ちょと確信はないんで妄言ぽいですけど、差動回路とかA級動作してる回路って対称歪みで奇数次倍音が多いせいなのか、
わりと芯がある音がする気がするんですけど、適度にコンプレッションがかかって楽器としては上手く作用するのかもしれないですね。
歪み方によっては例えばギターのオーバードライブみたいにもともとペラペラで薄いエレキギターの音が太くなったりするんですけど、
音色によっては非対称歪みとかで偶数次倍音が多いと逆にぼやけたりするし、この辺が楽器としての面白いとこだなーとなんとなく思ってます。

casiotone401

#7
参考までにVCF直の音と改造後のVCAを通した音をUPしておきます。

http://dl.dropbox.com/u/2594450/VCA/VCFVCA.wav

最初がVCFのOutから直で録音した音で、2つ目が改造後のVCAから出した音です。
VCFのS/Nが悪いですけど、クリップを避けるためにミキサーを絞ってるためです。VCAにもクリックぽいノイズが乗ってますけど、
これはちょっと置き場所が悪くてシールドしてないので何かのノイズを拾っちゃってるせいです。

聴いてみた感じ、エンベローブの違いかなとも思うんですけど、VCF直のほうが倍音が多くてVCAを通すとちょっと倍音が整理されて聴こえます。
すごいビミョ~だとも思うんですけど面白かったので参考までに。

※追記。ちょっとわかりにくいかもと思ったんで音源を差し替えました。
前半がVCF直で録ったファイルにエフェクトでゲートをかけたもの、後半がVCA直の音です。
どちらもシンセ自体のセッティングは全く同じでファイルにノーマライズをかけてレベルを揃えてあります。

Gan

実験ありがとうございます。
後半の音にはアタックにクリックが入っているため、比較しづらかったので、最初の一周期を抑制してみました。

http://gaje.jp/audio/VCFVCA.wav

歪んでいて高調波が変わっただけ、ともいえるかもしれませんが、後半の音のほうがくっきりしているように私は聴こえますです