タカチのサブラックシステムを使ってモジュールを幾つか作ってみたので、個人的な製作方法をまとめておきます。
Doepferとかで使われてるのはEurorackという規格で縦が3Uなんですけど、それと互換性がありそうなのがタカチのサブラックシリーズ。
http://www.takachi-el.co.jp/data/catalog/catalog1102.htmlで、NS型サブラックというのがシンプルなんですけど結構高いです。どうしようか迷ってたんですけど、このサブラックシステムは
パーツごとに部材を単品販売してくれているので、必要なものだけ購入してそれを組み合わせて作ってみることに。
今回つくってみたのはコレ。
個人的な事情で前に作ったASM-2から電源を引っ張ることにしていて、レギュレーターに余り負担を掛けたくなかったんで
とりあえず奥行200mmのハーフラックで作ってます。
購入した部材はまず側板がNSS型側板のNSS-133-20というやつ。この側板は200mm~370mmまでサイズが4段階で選べて2枚セット。
http://www.takachi-el.co.jp/data/pdf/09-42.pdf次にパネルを止めるフロントレールで、FFR-N型フロントレールというのが使えます。
僕の場合ハーフラックで作るので幅が約220mmのFFR-22N。ハーフラックで無ければFFR-43N。コレを上下2本。
http://www.takachi-el.co.jp/data/pdf/09-43.pdfパネルを止めるのはネジなんですけど、フロントレールにはネジ穴が掘ってません。なので、バーナットをフロントレールに差し込んで使います。
これは、フロントレール買わなくても普通の六角ナットとかでも止められたりするんですけどバーナットの方がラクかも。
これは、サイズが4種類あってネジ穴のサイズと幅で選べます。ちょっとポイントがあって、後述するフロントパネルに付属するネジが
2.5mmになっているので、ココは2.5mmのバーナットを購入した方が、ネジを買い直さないでいいみたい。コレを上下2本。
http://www.takachi-el.co.jp/data/pdf/09-46.pdfとりあえずこれで簡易的なんだけどケースというか枠ができます。ただ、上下はカバーもないしスカスカなんで僕の場合
下側に側板の余ったネジ穴を利用して木の板を止めてあります。今回作ったモジュールはパネルに固定しているものでは
なかったんで、基板はこの木板に固定するようになってます。
最小構成にしたんでちょっと今回は確かめてないんですけど、上下にカバーが欲しい場合も部材の組み合わせでできるみたいだし、
ラック自体を木枠で囲んでしまって固定してそれでカバーにしてしまう方法もあります。
次にパネルなんですけど、FP型アルマイトフロントパネルというのを使ってます。
http://www.takachi-el.co.jp/data/pdf/09-65.pdfDFP型導通フロントパネルというのもあるんですけど裏面が導通してるかどうかの違いだけぽいです。微妙な値段ですけどFP型の方が安い。
サイズは色々揃ってるんで、作りたいモジュールのレイアウトと、制作したラック枠のサイズの余白に気をつけて選択すれば良いです。
あと、組み立てても上手くパネルが導通して無くなりがちで、音声信号が通るボリュームとかノイズを拾わないようにパネルが
アースに落ちてるかチェックしておいた方がイイっす。
パネルの文字印刷はインクジェットで印刷出来るシールに印刷した後クリアのラッカーを吹いて、それを貼る方法でやりました。
穴あけ用と2つずつ印刷してやってます。
パネルのレイアウトは上下にネジ穴があるのと、フロントレールと干渉する部分があるので結構狭いのでそこを気を付けると良いです。