Quadrature Trapezoid VCO

VCO の再設計で一番やりたいことは、FM なのですが、アナログでやるのはかなり大変です。軽くかけるだけならアナログでも簡単にやれるのですが、ディジタル合成では簡単にできる「時間軸をさかのぼる」FM は、普通の伝統的な VCO では至難の業です。時間軸をさかのぼるということは、周波数をマイナスに持ってゆくということで、これは Thru-Zero FM と呼ばれているようです。電流を単方向にしか流せず、かつ時間軸上で非対称のノコギリ波を発生するリセット型の VCO では多分無理でしょう。三角波なら時間軸上で対称ですのでまだ目がありそうです。これについて、色々と調べてみたところ、二つの解決法が見つかりました。一つは、三角波からノコギリ波に変換するときに負の周波数では極性を反転する方法。これはまた後日記事にしたいと思います。もう一つは、Donald Tillman という人の考えた Quadrature Trapezoid VCO というタイプの VCO で、正負対称の電流を二つの積分器に流し込み、位相が90度ずれた二つの波形を作るというものです。もとアイデアの記事はこちらです。これは大変に面白いです。

ちょっと時刻が遅くなってしまったので続きは後日記事にします。

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