Moog Etherwave

テルミンの代表格といえば、Etherwave だと思います。Etherwaveは、安定感といいピッチ・ボリュームの演奏の心地よさといい、すばらい完成度なのですが、いったいどういう作りになっているでしょう?今、借用している実機が一台手元にあるので、色々と調べてみました。

ちなみに、回路図を含めて、非常に詳しい技術情報がMoogから公開されています。ふとっぱら。
http://www.moogmusic.com/manuals/HotRodEtherwav.pdf

ピッチアンテナの特性

アンテナから手までの距離と、ピッチ(周波数)の関係を、測定してみました。以下のグラフのようになりました。

ちなみにこの測定では、ゼロポイントは42cmに調整しました。

縦軸は対数軸にしているので、縦軸はオクターブ軸ともいえます。驚いたのですが、距離とオクターブの関係はかなり直線に近くなっています。Etherwave はピッチの動きが素直で、演奏しやすいと感じるのですが、これは、演奏しやすさの大きな要因になっているに違いありません。

音量アンテナの特性

アンテナから手間での距離と、音量(出力電圧)の関係も測定してみました。

グラフは、弾きやすいように調整したものと、めいっぱい高感度にしたものの二本。
このグラフから読み取れることで興味深いのは

  • アンテナから3cmぐらいまでは不感帯で、完全に無音出力
  • 3cmぐらいから急速に立ち上がる。Cカーブっぽい
  • 高感度版を見るとわかるが、適当なところで音量にクリップがかかる

三項目めはちょっとわかりづらいですが、高感度版のデータでは、13cmよりも距離を離しても音量に変化は生じません。

Youtube などでうまい人の演奏などを見ても、特定の場所で音量が急速に立ち上がっているように見えます。これが演奏の歯切れのよさを生むのかもしれません。

出力波形

さて、音量の件はこれだけなのですが、測定にはオシロスコープを使ったので、ついでに波形写真など載せてみます。
以下の三枚、どれも、Brightness は最大に、Waveform は、左から最小、中点、最大にセットアップしたときの波形です。

ギャラリー

その他、基板写真を何枚か撮ったのでアルバムを作りました

Moog Etherwave

2 thoughts on “Moog Etherwave

  1. 大変に興味深い写真のアップ、とても参考になります。ボードは一見してさすがDr. Moogという印象ですね。シンプルな回路でよく練られているなーと思います。

  2. genieさんコメントありがとうございます。
    はい、Etherwave の配線、ものすごいものがあります。
    発振器の位置関係や、アースパタンの取り回しだけでも相当に考え抜かれた跡があって参考になります。そのほかにも、私の気づいていない工夫が多数入っているだろうと思いあえてコメントなしで写真だけ掲載しました。

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