学研より、アナログシンセサイザー SX-150 mark II が発売になります。

くわしくは、以下のURLで
http://otonanokagaku.net/soundgadget/01sx150m2/index.html
http://d.hatena.ne.jp/otonanokagaku/20111008/p1
回路設計を担当しました。
ケースの形状はオリジナルのままに、楽しさのポイントもオリジナルを継承しつつ、どこまで機能アップできるか、というコンセプトで開発が行われました。
SX-150 の開発は、オリジナルと同様、今回もチームで行われました。コンセプトを元に組んだ試作機を囲んでユーザ、ミュージシャン、エンジニア、製品製造スペシャリストの視点から喧々諤々と議論を行い、どんどん改版してゆきます。この段階で色んな思いが製品に入ってゆきますが、私の思いは「手で弾けるシンセで今までにないものを作ること」。勇み足でボツになったアイデアも多々ありました。思いがきちんと形になっているかどうかは弾き手の皆様に決めてもらうこと。ドキドキです。開発の後半は米国に来てしまったため、打ち合わせはスカイプを使って行われました。いつもながらここが開発で一番楽しい段階でした。
ツマミを増やすことが許されたので、音作りのおとなしかったオリジナルと比べて、かなり過激な音が作れるようになりました。
苦労したのは、mark II での変更点で一番大きかった感圧ボタンの部分です。最初は金属板の上に導電ゴムを置いただけのただのコンセプト。それを受けて皆でアイデアを出しあいながら形や素材や使い方を決めてゆき、実装上の課題をひとつずつクリアして行き、形になったのを見たときは感激しました。なければ作っちまえ、のチーム大人の科学、素敵です。
SX-150の開発でもうひとつ忘れてはならないのが、デザイナーさんの力です。カラーリングと筐体のデザインはオリジナルと同じデザイナーさんによるものです。今回もかっこいいなあ。ついに念願の赤です。
最後に、試作機の写真を。
これは、コンセプトを元に回路を起こすために使われたゼロ号機です。回路はブレッドボード、ケースは使い勝手を確認するためにボリュームだけついているダミーです。最初の版からほぼ全面作り変えになりました。初期はこれを持って打ち合わせに行っていたのでさんざん笑われました。飛行機にも乗ったがんばりものです。
これは、ブレッドボードの回路が基板に収まるかどうかを確認するための1号機です。ケースはオリジナル SX-150 を改造して使いました。この試作機を使って基板の改版が何度か行われ、回路と感圧ボタンがさらに改良されました。
これは、量産前試作機です。回路と感圧ボタンの設計は確定、うらぶたがつきました。色は、最終候補のひとつだった青になっています。

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